映画採点ブログ

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【採点】湯を沸かすほどの熱い愛(2016)

インタビューなどの情報なし 映画のみの感想です

AmazonPrimeVideo で鑑賞

プロローグあらすじ

 1年前に夫が失踪し、回らなくなった銭湯を休業。残された妻の双葉、そして高校生の娘の安澄は、慎ましくも仲良く暮らしていた。しかしパン屋でのバイト中、双葉は突然倒れてしまう。そして余命残り僅かと診断された双葉は、限られた時間でできることをすると決意した。

 監督・脚本には初の商業長編に挑戦する中野量太。主演の宮沢りえ、そして娘役の杉咲花の好演に注目です

感想

 おお……緩やかな日常描写、典型的な食卓シーン。邦画だ、邦画を観ているぞ!
 なんというか、超生々しかった……。とにかく容赦がないな。美人に恨みでも? 家族の大黒柱、心の拠り所だった家族が病気になるとどうなってしまうか。基本的に女性がメインの話でした

見どころ(点数)

配役・演技 23点
ストーリー 17点
双葉 15点
生々しさ 11点

合計で66点としました
 何人でも全力で愛する心を持ちながら、家族という繋がりには恵まれなかった双葉。それでもこれが今の家族、彼女は幸せだった。と思えるかが家族観の違いで意見が分かれそうですね。
 宮沢りえさんはいい演技しておりました。あまり縁がなかった方なので今回はそれを目的に視聴。CMだと綺麗だなあ~というイメージばかりが先行してましたが、本作は綺麗なだけじゃなくて好感持てました。なんかあの性格だけなら身近にいそう。
改めて吹き替え経験調べたら意外と少なくてビックリした。上手かったのに

 

減点理由(クリックで表示)

最期 -15点
 これ、ここまでやったんなら亡くなる瞬間とかあった方が良かったのではないか? と。看取るシーンとか。あっけなさを表現するつもりなのかもしれないけれど、軽視しているようにも見えるのが、なんだかなあ

家族観 -9点
 良くも悪くも、層は50代以上を狙っていると思います。いい面としては、キャストが派手過ぎずウケがよさそう。個人的にもこの並びは嫌いではなかったです。ただ悪い面としては、家族観が凝り固まっていない若者には全くウケない、ということでしょうか。この家族ほどでなくとも、最近は家族のカタチも多様化し「このパターンに当てはまるものが家族、それ以外は違う」というこだわりを持つ人は減ってますからね。家族に対する固定観念を持っている人は感情移入できたんでしょうか? 正直、私はそうでもなかったです

ご都合 -7点

 人間の心情を何人分も扱い、最終的に一つの流れに落ち着かせる物語は、だいたい「そこでそういうことするか?」と思うことが多いです。人生が偶然の積み重なりだったとしても、行動には理由があるものですよね。そこに納得できないと、なかなか物語に入れない質でして。残念ながら終始違和感がつきまといました

家族関係が複雑すぎる -3点
 そしてだいたい夫が原因。ヤバすぎる。憎めない感じも分かるけど私も一発腹を殴りたい。ちゃんと夫も心を入れ替える(?)んですがそれでも不完全燃焼なくらいこの人がほとんどの元凶。なれそめもロクなものじゃなさそう。この話の流れで見たくなかったので良かった

 

 ちなみに、普段この手の邦画を観ないのは「親の病気を知った子が勇気を出して○○する」が多いので。とりあえずこれがないだけで安心した……。

 ガンは国民病ですし、ガン家系の人間なので私もこうなるんだろうなと思うと考えさせられるものはありました。まあここまでのドラマは生まれないでしょうがね。この家族事情があってこそというか。感情移入がっつりするというタイプではなかったかな。
 でもやっぱり、双葉の生死観や感情には理解できるものがあったので「死にたくない」にはグッときました。典型的な邦画だったけど損はしなかったかな。他の宮沢りえさんが出演する作品観ていきたい。
 アマプラが充実させてて嬉しい。