映画採点ブログ

映画を100点満点で採点します

【採点】殿、利息でござる!(2016)

原作未読 若干インタビューを引用した感想

AmazonPrimeVideo で鑑賞

プロローグあらすじ

 仙台藩、吉屋宿。通常はもらえるはずの助成金が下りず、町は困窮していた。夜逃げで人は減るばかりで悪循環に陥っていた。このままでは衰退するしかない町に危機感を抱き、上の者へ訴えようとしていたのは、酒屋の当主、穀田屋十三郎だ。

 「国恩記」をもとに小説化した「穀田屋十三郎」のエピソードを映画に。東日本放送開局40周年記念作品です

感想

 これは……なんだったっけ。あまぷら対象に追加されてすぐ観た覚えがあるのだが観た理由を忘れた。予告で松田龍平のいつもと違う役が見られると思ったんだっけな。
 内容、面白かったです。分かりやすいし、コメディなばかりじゃない。「よくできた歴史もの」ってのが琴線に触れる質なのだ。あとお金が絡むイイ話

見どころ(点数)

ストーリー 23点
キャラ 15点
配役・演技 13点
人間関係 12点
ナレーション・セリフ 10点
背景・小物 4点
民衆 3点

合計で80点としました
 金貸しという銀行っぽい要素もあって現代とのリンクができる。今も昔も世の中の仕組みはそう変わらないな、と思うと感情移入がしやすくて無学の私は助かります。
 妻夫木聡さん、こういう演技できるんですね、こういう……。しっとりとした演技? 病人(ではないが)に色気を感じるってこんな感じですか? ……冗談です。でも出演映画で観たのが「清須会議」だけだった。参考にならんわ、そりゃ。今回は健気で自己犠牲の精神を持ってて、ちょっと独善的なところもあるが、いい役でしたね。
 あと、なんでか「人情的なイイ話」が出てくるの、東北からが多いですよね。気候や金銭的な苦労が多いぶん、たくましく生きる人には励まされるし文書にも残りやすかったのカナー? 関東なら燃えてそうだし。

 

減点理由(クリックで表示)

話の焦点 -11点
 難しいなあ。正直どんでん返しのような刺激はないし、コメディ風のポスターに反し、真面目な内容になってますね。いいことではありますが「お金で人がいい方向に変わる」のが一貫しているテーマなのに押し出されてません。説得やお金のやりくりにしたって、単純すぎます。もう少し丁寧に描いて欲しい部分でありました。観たいのはソレジャナイ感

ミスマッチ -8点
 なぜ頑なに真面目を外れようとするのか。突然の現代語ってウケるんですか?
 特に、エンディングの主題歌。普通の「上を向いて歩こう」はダメなんです? RCサクセションのカバーは79年です。映画への理解もへったくれもないカバー曲をなぜ使ったのか。他人の曲のいい使い方は「映画用にアレンジ、カバーする」だと思うんですけどね。

 『数多あるカバーの中からRCを選んだのは、そこに込められたスピリットが今回の映画製作の志と完全に共鳴したから。勿論、監督も私もRCサクセションの大ファンです。』と語り(以下略)

  ーUNIVERSAL MUSIC JAPANより引用

やっぱりただのファンじゃないか。スクリーンで聴きたい、聴かせたいって私情を出しすぎでは。全文読みましたが、曲ではなく映画のことを語ってほしい。音楽メディア向けにしたってもう少しあるでしょう。というかこの映画は百姓の話だが庶民の話ではない。完全な労働階級ではないのだ。あまりにもむき出しの私情とストーリーへの理解度に呆れたので更にマイナスさせてもらう(-1)。終わりは大事なんですよ
追加分あわせて -9点

 

 やはり綺麗なばかりの話じゃないと感じたのは「身売り奉公へ出ても構いません」というのを夫が止めないところです。それだけ切羽詰まってたのだと感じます。かなりライトな表現でしたけどね。逆に「描かれてないけどもっと色々あったんだろうなあ」と想像が掻き立てられました。
堅苦しい時代劇は苦手だな~という方へ。コメディとは言いづらいが観やすいですよ

殿、利息でござる!

殿、利息でござる!

同原作者の武士の家計簿を観ていない。そのうち観てレビューする