映画採点ブログ

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【採点】劇場版クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ(2017)

インタビューなどの情報なし 映画のみの感想です
Netflix で鑑賞

プロローグあらすじ

 土曜の夜。カスカベの野原家はいつも通りの団欒を過ごしていた。そこに一筋の流れ星、と思っていたら見る間に接近し自宅屋根に激突。それはなんと宇宙船で、降りてきたのは宇宙人だった。彼は「シリリ」と名乗り、彼の父がいるという九州の島まで行くこととなった。

 春の定番、劇場版クレヨンしんちゃんの25作目です。

感想

 いつの間にかNetflixにあった。ドラえもんと同じく、劇場では観たことはないけど全作観てるシリーズ。還元してねえな~(笑) まあ毎年TVでやっちゃうしな……。

 シリーズ全作を観ても監督、脚本はコロコロと変わり、クオリティにもかなりのムラがあるという印象。

 今作は……少なくとも私には刺さりませんでしたね……。

 良くも悪くも毒がなく「大人でも楽しめる」要素は薄いと感じました。まあそういうのを子供に見せたいならうってつけではありますが、それなら代わりはいくらでもありますよ。
 下ネタも控えめ(……たぶん。もう慣れて感覚が……)

今回はいつも以上に厳しい判定になりました。……昨日「ジオストーム」を高評価した人間には説得力がないか。

見どころ(点数)

配役・演技 15点
宇宙人シリリ(主にデザイン) 10点
ストーリー 7点
歴代キャラ・アイテム 3点
宇宙人関連アイテム 2点

合計で37点としました
 ……監督が映画好きなのは分かった。

 褒めるところとしては、宇宙人シリリのキャラクターデザインは良かったなと。
尻で赤ちゃんで宇宙人。名前や造形からして下ネタ、というのはクレヨンしんちゃんならではだよな、と思うが意外とそういう作品は少なかったり。ストーリーにも絡むので良デザイン。

 あと宇宙人のイメージは典型的で良かったな。子供向けだしひねくれた設定とか出されてもね。普通でないパワーが使える以外は「普通」の宇宙人でした。
 典型的なものを作れる、というのはいい方向にも悪い方向にも働くなと、特に最近観た映画通して思います。

 沢城みゆきさんのポテンシャルは遺憾なく発揮されておりました。普段は「幼女からグラマー美女まで、ただし全員高飛車」みたいな役柄なのに更に宇宙人も出来ます、か……上から目線は相変わらずあったが。そういう役しかやらないみたいな縛りでもあるのかあ?
 ツッコミの時の声色が好き。
 沢城さんが仕事してるってだけで満足した。

あと醤油ウマいは分かりすぎる(小デブ並感)

 

批評(アンチ)コーナー(減点理由)

あざとさ -46点
 残念だが「クレヨンしんちゃん」シリーズとして、オリジナル性が殆どない。

 一応、クレヨンしんちゃん作品として25作目という区切りということもあり、今までの劇場版に出てきたキャラクター(やアイテム)たちが揃っている点。でもそれって過去作品に頼らなければ魅力を引き出せない作品ということになるのでは? とマイナスの受け取り方をしてしまいました。実際、ないんですよね、ストーリーにもキャラクターにも。ファンサービスをメインに宣伝するのはろくでもないモノが多いわ。

 そしてセリフ(だけではないが……)。恐らく客層みんなが求めている「理想の家族像」をこってりと見せつけられました。元々「理想の家族、理想の子育て、理想のセリフ、理想の○○……」を押し付けられる感じがしていたのに、今作は長々とした道中でひたすらそれが流れます。これが好きって人がいるのも分かるが……。「過去キャラ」がシリーズファンへのサービス、そして「家族らしいセリフ」が(ファンへもあるだろうが)新規へのサービスと考えると、個人的にはどちらも失敗しているように見える。

 単純な映画作品としては、まあEDにもある通りロードムービーなんだが、これも普通なんだよな。だって地球じゃん……日本じゃん……。クレヨンしんちゃんの背景は「美麗」という系統ではないし、いや求めてないけど……。「クレヨンしんちゃんと宇宙人」という組み合わせ、キャラを活かしきれていない。せいぜい「普通の5歳児と異形の生命体」だ。そりゃ「おねいさ~ん」と言うしんちゃんもいるし「宇宙人の逃走シーン」もあるけど……パッとしないんだ、ストーリーに絡まないしな。

  長々と書いてしまったしまだまだ言いたいことはあるが、総括をすると、八方美人で媚びまくり、シリーズの新作としてもロードムービーとしてもオリジナル性を確立できていない映画……というのは言い過ぎなのだろうか。

 しかし、製作に関わった方々には申し訳ないがこれが正直なところだ。

 ファンサはテレビ放送でやりゃええねん(暴論)

典型的 -14点
 ロードムービーをググったらwikiにこういうことが書いてあった。

主だった物語はその道中で起こり、その道中が作品のタイトルに含まれていることが多い。 道中の過程の描写がメインであり、ストーリーの結末は曖昧な作品も多い
  引用元: wikipedia ロードムービー 概要より

 もうこれがすべてだよな……。尺の半分以上使ってほのぼの旅動画見せられて積み上げた分盛り上がるかと思った結末もこれでは……。せめて子供視点の社会のこわさをもっと表現してくれれば良かったのだが、どうしても展開が読める大人視点だとなかなか……。子供には丁度いい加減だし「子供向けだから」と言い張られたらそれまでだけど。最近のアニメは両立出来る上に内容もすごいから、期待値高すぎたのかな。古き良き、ではある

生理的に -3点
 これは狙ってやってるんだとしたらプラス評価にするべきだな。幼児化した人間の「本物の夫婦」としてのやりとりが非常に気持ちが悪かった。
 理性や常識というより本能で気持ちが悪いと感じた……。いくら寿命の短かった原始時代でも子供(今の基準だと適齢期でも確かに子供ではあるだろうが)が赤ちゃん相手に……はないだろうし……。と思いたい(願望)

 あの展開でなければ見られない夫婦の愛……「ステキ!」と言うべきなのだろうが、なんだろうな、私の感性がおかしいのか? 「女性の思う理想の愛」感がすごいんだよな。永遠の愛とか……。男性でも信じてる人はいるだろうけど。というかマトモな人間なら普通は信じるのかもしれないが。自分の家族観を疑うにはいい素材だなこれは……。

 「子供になっても夫婦の愛は変わらない!」みたいな演出が鼻についたのでマイナスにしておくがとりあえず、減点は低めにしてます。

 

 

 今回監督、脚本を務めた橋本昌和さんは2015年の「オラの引っ越し物語 サボテン大襲撃」でシリーズ最高興行収入を更新しましたから、それで重宝されている面もあると思うのですが……私そっちも好みじゃなかったからな。というか襲撃されすぎでは?

 B級グルメサバイバルの方は好き。まあお料理シーンもメインになってたし。私の嗜好さんこんちくわ……。公平な批評とは。

 本作にも出てきたけど、焼きそば食べたくなってきた。U・F・O!

映画 クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ [DVD]

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あまぷらにはまだない模様。